双子座の今年の占い

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先日、こんな話を聞きました。
あるスポーツ選手が
そのスポーツに「本気」を出すようになったきっかけ
のお話です。
その選手は、中学から高校と、
なんとなく部活でそのスポーツを続けていたのですが
そんなに真剣に取り組んでいたわけではありませんでした。
ですが高校2年の時、
部活の顧問が、新しい先生に代わりました。
この先生は大変厳しい人で
それまでの部活の楽しい雰囲気は完全になくなり、
試合に勝つための激しい練習をさせられることになったのです。
この急激な変化に、部員達は当然おどろき、
不満を漏らすようになりました。
この人も、楽しくなくなってしまった部活に、
嫌気が差し始めました。
部を辞める子も出てきました。

ですが、そんな厳しい練習を経て、
チームは次第に、試合に勝てるようになっていきました。
がんばって、その結果、勝ち上がる、ということの喜びが、
だんだんと、部員の気持ちを変え、
部員達の先生に対する態度を変えていったのです。
いつしかその部は、引きしまった、真剣な、
選曲的で生き生きした雰囲気に充たされていました。
そこで、その選手は自然に、
このスポーツに打ち込む決意をかためた、ということでした。

新しい先生が入ってきたとき、
部員にとって、この先生は、
空気の読めない、厳しくて怖い、
厄介な人でした。
でも、先生が目指しているものを部員たちが理解したとき、
先生は「空気の読めない」人ではなくなり、
部員たちと目標を共有する仲間に変わりました。
先生が態度を変えたわけではなく、
あくまで、変わったのは部員達の心です。
実際、真剣に向き合ってみると
先生はあたたかい心を持った、とても親切な人でした。
部員をけなしたりたたいたりするようなこともなく、
親身になって導こうとしてくれる人でした。
目標が共有できていないあいだは、
それがわからなかっただけだったのです。

また、この「目標」は、
先生から押しつけられただけのものか、というと
そうでもなかったのです。
みんな、頑張って結果を出すことに密かに憧れてはいたものの、
それをみんなの前で言うのは、恥ずかしく思われました。
「本当は真剣になりたいけれど、
真剣になるきっかけがつかめない」
という状態だったのです。
突然高く掲げられた目標の旗は、
外の世界からやってきたものではなく、
実は、あらかじめみんなの心の中にあったものだったのです。
目標が天から降りてきたのではなく、
もともと、心の中に眠っていたものを
揺り起こされ、呼び覚まされただけだったのです。

2016年は、星座を問わず、
9月に大きな「扉」が置かれた年です。
双子座の人は、この9月までの間に
おそらく、上記のような仕組みの体験をすることになると思います。
もとい、2015年の夏以降、
すでにそうした物語を生きている人も多いでしょう。
あなたが密かに目指したいと思いながら目指せていなかったものを
「誰か」が揺り起こし、呼び覚ましてくれるのです。
そして、2016年9月以降、
今度はそのテーマは、
間違いなくあなた自身が望んでつかむテーマとなります。
画家が絵を描かずにいられないように、
歌手が歌わずにいられないように、
あなたを動かす力が、
間違いなく自分の中から生まれていると
その頃になればあなたも、
ハッキリ自覚するようになるでしょう。