アーカイブ記事
人に何かをしてもらいたいとき、
どうすればいいでしょうか。
自分から何も言わなくても
相手が思い通りに動いてくれたら
もちろん、
それ以上のことはありません。
でも、こちらの要望に関して
相手が全く気づいていないか
あるいは、
「やりたくない」と思っているなら
ことは厄介です。
気を変えさせること、
誘導すること、
誘うこと。
こう書くと何か悪辣なようですが
たとえば、
子育て中の人にとっては、おそらく
当たり前の発想だろうと思います。
子供が嫌がるのを無理に従わせようとしても
なかなか、良い結果になりません。
命令して従わせたり、
怒鳴って脅したりするのではなく
本人にその気になってもらうには、
どうしたらいいか。
これはもちろん、なによりも
子供のためになることなのです。
レストランに、
雰囲気の良いBGMがかかっているのは
お客さんの気持ちを和ませるためです。
香水を付けるのは、
身近な人に心地よさを感じさせ、
あるいは、
清潔さを感じて欲しいからでしょう。
掃除するのも、洗濯するのも、
そこに住む人の気持ちを
明るく気持ちよくするためです。
自分自身の気持ちもそうです。
騙したり、支配したりということでなく
私たちは様々な方法で
「人の心を変化させよう」
と日々、試みているわけです。
2018年、双子座の人々は、
そんなふうに、
人の心や物事に、
優しく熱心に働きかけて
変化の方に導いていく
という取り組みをするようです。
ムリヤリ押しつけたり、
強引に従わせたりするのでなしに
人や物事の中にある思いを、
より望ましい方向に導き、
可能性を引き出そう、
という試みを続けて
成果を挙げられる時なのです。
粘り強い説得とか、
丁寧なプレゼンテーション、
「三顧の礼」のような熱心な誘いは
人の心に深く静かに響きます。
私たちは自分の心を
自分で思うほどには、
コントロール出来ません。
「絶対この話は受けないぞ」
と思った件なのに、
相手の熱心な行動を見て
なぜか自分から
「引き受けましょう」
と言ってしまう瞬間が
巡ってきたりするのです。
恋愛でもしばしば、
そういうことは起こります。
最初から両者合意の上での
一目惚れ対、一目惚れ!
という展開も確かに、
ないわけではないでしょう。
でも、そうではなく
最初は一方の片思いで、
次第に、他方もその人に惹かれる
という展開の方が、多分
多いのではないかと思います。
相手に
「自分を好きになってください!」
と頼むこともできますが
頼んだからと言って
「好きになってもらえる」かというと
そういうわけにもいきません。
「好き」ということは
意志ではなく、
思いだからです。
思い、感情、心。
これは、
時間をかけて少しずつ変わるしかない、
本人にもコントロール出来ない分野です。
2018年、双子座の人々は
そうした
「命令したところで、
お願いしたところで、
すぐにはどうにもならない」
ようなことに、
積極的に取り組むことになります。
健康法などもその代表です。
少しずつ毎日続けていって、
やっと効果が表れます。
自分自身の心であっても、
少しずつ働きかけて、
変えていくことができたりします。
やる気がないのにやる気を出すのは
ほぼ、不可能ですが、
たとえば、身体を動かすとか、
儀式的なルーティンを作るとか、
時間の使い方を工夫するとか
様々な形で
自分自身のやる気を
「引き出す」
ことができるわけです。
こうした試みの積み重ねで、
生活が、ひいては人生が、
すこぶる明るい変化を遂げます。
マネージャーや上司のような立場で
人の力を引き出し導く
という経験をする人もいるでしょう。
子供を指導したり、
介護的なサポートをしたり、
という活動をする人もいるかもしれません。
風邪薬が決して、
風自体を治しているわけではなく、
ただ症状を抑えるだけで、
風邪が治るのは、
その人の自然治癒力による、
という話をききますが、
人を導いたり育てたりするのも
風邪薬に似ている気がします。
成長するのはその人自身の力で、
サポートする側は、
その成長力がどうすれば
「出やすく」なるか
ということを
見つめてゆく必要があるはずです。
自分自身に対しても
他者に対しても
状況や物事、環境などに対しても、
その内なる力を無理に引きずり出すのではなく、
たとえば、
光を示してトンネルの出口に導く
といったような作業が
2018年の双子座の人々の
メインテーマとなるだろうと思います。
なにかが上手く行かないとき
自分で決めたルーティンが守れなかったとき
「もっと頑張らなければ」
と自分を責めるのではなく、
「ルーティンを守れなかった」
という事実をまず、受け入れて
「ならば、どうすればいいか」を
精神論でなく、あくまで具体的に
考えなおしていくことができます。
自分の心を誘い出して、
自分をその気にさせて、
できるようにする、というのが
今年の考え方の
ある種のポイントとなるかもしれません。