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2012年後半から2013年前半にかけて、何度か
「これは、以前にも見たことがある…」という景色を
目にした人が多かったかもしれません。
デジャブのように、あるいは
再挑戦の機会を与えられるかのように、
「過去」だったはずの風景を「今現在」のものとして
再度、眼前に引き受けた人が多かったのではないでしょうか。
そうした場面で、
以前の自分にはとても不可能であったような、
「今だからできる選択」をしたとき、
そこから先のことはもう、「見たことのある風景」ではなく
「全く新しい、ここからどうなるか一切解らない風景」です。
そこでは自然に、
自分をどんどん改変していくことが必要になります。
ひとつ、選択を変えたとき、世界は新しいレスポンスを返してくれて、
そこに、自分がまた新しい反応をしていく、というふうに
変化と反応のラリーが続くわけです。
そのラリーを重ねているうち、次第に、
自分というもの全体が、新しい存在に変化していきます。
2012年の後半から2013年の前半は、
どちらかといえば「人しれず取り組むこと」が
多かったのではないでしょうか。
華やかに外に向かってプレゼンテーションするようなことではない、
でも、自分の人生においてかけがえのない重要なミッションに
取り組んでいる人が少なくないと思うのです。
そうした、人に見えない場所で起こる変化を越えて、
2013年半ば以降、人からもありありと見える、
頭の天辺から足の先まで新しい服に着替えてしまうような、
そんな変化がスタートします。
この変化は、単に個人的に選択するようなものではなく、
他者との関係の変化や、自分を取り巻く社会の変化に対応するために
ある意味、否応なく選択していくことになるのかもしれません。
この「他者との関係の変化」「自分を取り巻く環境の変化」は、
今に始まったことではなく、
2008年頃から順次、進んできており
特に、2012年に何度か、ガツンと大きな進展を経てきていると思います。
2012年、プライベートな一大ミッションに取り組みつつ、
そうしたずしんとした重みのある変化を横目に見て
「この変化に対応できる自分になるために、選べる道はどれか」
ということを、無意識に考え続けていたのではないでしょうか。
もたらされる変化を受けて、選び取らねばならない変化。
世界の変化を受けて、
それに能動的に関わっていくために選択する変化。
これが、2013年の主要なテーマです。
この「世界」は、「全世界」「時代」のように大きなものとして受けとる人もいるでしょうし、
自分の活躍の場とか、自分を取り巻くコミュニティとか、業界、世代などとして感知している人もいると思います。
いずれにせよ、
自分から見て「内側」ではなく「外側」にあたる世界が
あなたと肌を接する範囲でドラスティックに変化していて、
その変化をびしびしと直接に感じながら、
それを「受けて立つ」ようにして自分も脱皮していくプロセスなのです。
進路に迷っている人に対し
「好きなことを仕事にしないほうがいいよ」と
アドバイスする人がいます。
「好きなこと」はあまりにも自分自身であり、
かつ、自分が安らぎ楽しむ場であるべきなので、
それを「仕事」という抜き差しならないシビアなものと位置づけてしまうと
生活の逃げ場がなくなってしまうよ、
というような意味合いのメッセージなのだろうと思います。
ですが、好きなことを仕事にしてしまう人ももちろん、少なくありません。
何よりも「自分自身」であるような、心から好きだと思えることに
真剣に取り組んでいくことは、たしかに
逃げ場のない、非常に辛いことと言えるでしょう。
それが成功したときには無上の喜びを感じることもできるわけですが
そこにたどり着くまでは、文字通り、
身を切るような苦しみものりこえていかなければなりません。
何よりも自分自身であることに、全力で真剣に取り組むこと。
これは、最も苦しく、最も幸福なこと、と言えそうです。
2013年の蟹座の人が全て「好きなことを仕事にする」というわけでは
もちろん、ないとおもいます。
でも、なんらかのかたちで、2013年から2014年にかけてのあなたは、
自分が好きなことに対して、非常にストイックに取り組むことになりそうです。
もはや「遊び半分」などとは言えないほどに真剣に、
苦しみや厳しさも受け入れて、
好きなことの世界に「没入」する人もいるかもしれません。
この「好きなこと」は、さまざまです。
昔から好きだった趣味や、愛する人、愛するもの、愛する場所。
どんなことかは解らないのですが、それらを
生活の中の「サブ的な部分」として位置づけることができないだろうと思います。
生活の中心に、もっとも自分の心の近くにあるものをがーんと据え置く
ということは、勇気の要ることですが
ここでそれを真剣にやっておくことが
あなたの人生において、どうしても必要なのだろうと思います。
このこともまた、あなたを「変える」作用を持っています。
2013年、周囲の人があなたに「変わったね!」という言葉を投げかけたとき、
その意味は実に様々だろうと思います。
活躍の場が変わったこと、
社会的な顔が変わったこと、
好きなことに打ち込む態度が変わったこと、
あなたのアウトプットのクオリティが変わったこと、
表情が変わったこと、全体的な印象が様変わりしたこと。
誰かに「変わった」と言われたら、是非その言葉の真意を聞き返してみてください。
その答えの中に、あなた自身全く意識していない、
鮮やかに変化したあなたの姿が見いだせるだろうと思います。
2012年まで、もっと言えば、2013年前半までのあなたは
どこか「自分以外の存在」にじっと目を向けています。
身近な人、守るべき人、自分が犠牲を払って助けなければならない人、
かつて自分を救ってくれた人、関わりを保っていかなければならない人。
自分が関われる「誰か」の姿を見つめ、
その人の姿から逆算するようにして「自分」を体感してきたのではないかと思うのです。
2013年半ばから2014年にかけて、
あなたはそこから一転して「自分自身」になろうと試みます。
この試みは、「元の自分に返る」ような試みではなく、
まるで新しい自分になろうとする、生まれ変わるような試みと言えます。