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私たちは「自分」を、生まれてから死ぬまで
「1人の自分」だと感じて生きていきます。
たとえば「本来の自分」といえば、
たった一つの結晶のような、
いつもかわらぬ「自分」の像があるように感じられます。
でも、実際には、細胞はどんどん入れ替わり、
時間が経つにつれて外見も内面も、
私たちはどんどん変化していきます。
少し時間をおいただけで、
誰だか解らなくなるほど「豹変」する場合すらあります。
昔の姿に戻ろうとしたり、
ひたすら現状維持を目指したりすることもありますが、
結局、現実に存在するのは「今の自分」のみです。
それは、過去の自分とも、未来の自分とも違っています。
「今の自分」。
「今の自分」をどうするか、と考えると、
自分一人の意志と裁量でなんとでもできそうな気がしますが、
これもまた、現実とは違っています。
自分を自分で自由にハンドリングできる部分などほんのわずかで、
実際は置かれた環境や自分で選んだ人間関係や、
世の中の動き、負わされた責任など、
様々な外部からの条件が「今の自分」を作り上げ、変化させていきます。
こうした条件の中には、
自分の意志で変えられるものもありますが、
そうではないものもあります。
2013年後半から2014年前半にかけて、
蟹座の人々は「自分」をまっさらなスタートラインに立たせるような、
とてもドラマティックな時間を生きています。
そこで問題になっているのは、
他ならぬ「今の自分」です。
昨日の自分と今日の自分には大した変化はありませんが、
5年前の自分、10年前の自分と今の自分は、
相当以上に異なった存在です。
そんな「いつの間にか変化した自分」を捉え、
「過去とは違う今の自分」に合った形に、
生活や生き方、生きる場や条件を刷新するのが、
ちょうどこの2013年から2014年前半という時間なのです。
ここでは、必要なものを導入することもできますし、
不要になった古いものを処分することもできます。
あるいは、何らかの場から「卒業」することになったり、
新しい世界に飛び込んでいくこともできるでしょう。
人間関係や使っている道具、
所属している組織や自分を取り巻いている環境など、
この時期はあらゆるものが「変化」の兆候を見せます。
過去の自分にフィットしていたものでも、
今の自分に合うとは限りません。
ずっと「自分にぴったりだ」と思っていたものが、
いつのまにかサイズが合わなくなったり、
あるいは古びて用をなさなくなったりすることもあります。
こ卒然とそのことに気づき、
「今の自分」に合ったものを探してアクションを起こせるのが、
ちょうどこの時期なのです。
こうした時期には、不安になったり、
自分が何も持っていないように感じたりすることもあります。
変化のタイミングでは
「その先、どう着地していくか」は見えません。
カーブを曲がっている最中は、
曲がりきったところにどんな景色が見えるのか、解らないのです。
ゆえに、この時期に不安を感じているのは、
「ふさわしいこと」と言えます。
同時に「今の自分に何が合っているのか」は、
自分自身の感受性でしか、感じとることができません。
自分の選択が正しいのかどうか、
客観的に判定してもらうわけにはいかないのです。
そのことは、リアルタイムでの自分の感覚で感じとり、
さらに、未来に委ねてしまうしかありません。
これは大変怖いことですが、
同時に、非常にクリエイティブなことでもあります。
「正解」のないところに、自分だけの答えを出していく作業が、
年の前半、続いていくだろうと思います。
2014年の後半から2015年前半にかけては、
2014年前半までにスタートさせたことを、
「着地させる」「軌道に乗せる」作業に取り組むことになります。
ふわふわしたヴィジョンを形にしたり、
バラバラに始まったものをまとめあげたりするタイミングです。
2014年前半までに「今の自分」を作り上げたところで、
2014年後半からは
「自分の手で何を生み出せるのか」
「自分の手は何を勝ち得ることができるのか」
を追求する段階に入っていくことになるのです。
「自分」から一つ駒を進め、
「自分の手」を見ることになる時期と言えます。
経済的に上昇気流が生まれる時で、
単純に「稼ごう!」という気持ちが強まるかもしれません。
新しい収入の途を得たり、
収入が大幅に上がったり、
あるいは、大きな買い物をしたり、
投資をしたりする人もいるかもしれません。
これらはすべて
「自分の手が生み出すもの」「自分の手が勝ち得るもの」
です。
更に言えば、この時期
「生み出すもの」「勝ち得るもの」は、
あなた一人の手の中に収まってしまうものではなく、
他者とシェアしていくことも視野に入ります。
収穫は、たった一人で得られるものではありません。
ともに作り上げた人たちと分かち合うことで、
更にその未来にサイクルを重ねていくことができます。
この時期「
自分が生み出したものを、誰とシェアするか」
「自分が勝ち得たものが、誰を潤すか」ということも、
とても大きなテーマと言えるでしょう。