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先日あるWebサイトで
こんな一文を見かけました。
勉強が続かないと悩んでいる人は、
まず、三日分の勉強の計画を立ててみて、
それをあらためて、七日間に割り振りなおしなさい、
というのです。
やろうと思っていることがあっても、
それが三日坊主に終わってしまうのは、
自分が「出来ると思っている」量と、
現実に「出来る」量とが、
ズレているから、なのだそうです。
なるほど、という気がします。
これくらいやれば、頑張っていることになる。
これしかできないのは、頑張っていることにはならない。
私たちは自分自身を省みて、
あるいは、他人と自分を比べて、
自分の「頑張り」を評価します。
ハタから見れば充分以上に頑張っている人が
「自分は怠け者だ」と落ち込んでいる場合もあります。
もっとできるはずなのに、と思いながら
常に目標を達成できないでいる人もいます。
こういう場合は、目標自体が間違っていることもあるのでしょう。
自分が怠けているのか、
それとも、できる限りのことはやっているのか
を判断するのは、
実際、とても難しいことだと思うのです。
客観的に評価が出来るかというと
そういうものでもありません。
たくさん食べる人もいれば、小食な人もいるのと同じで
ガンガンがんばれる体質の人もいれば、
そうでない人もいるはずです。
また、若い頃にはガンガンやれたけれど
今の年齢では、それはムリ
ということもあります。
私たちは日々、刻々と変化していきますが
自分ではなかなか、それに気づきません。
前述の
「三日分を七日にわりふる」
ことについて、
「それは甘えだ、怠けているのと同じだ」
と感じる人もいるでしょう。
自分ではそれを三日でできると思ったのに
実際は七日もかかるなんて、
簡単には受けとめられない、という人だっていると思います。
ですが実際、やってみたら、
自分で「三日分」と思った量をこなせないからこそ、
勉強が続かなかったという事実があります。
2016年、蟹座の人の多くが、
「これは、怠けているのか、
それとも、自分の真実に合わせてチューニングしているのか」
ということを、
随所で考えることになるのではないかと思います。
その上で、「もっとできるな」という判断をして、
自分に課すものを増やしていく人もいるでしょう。
あるいは逆に、
「これではつぶれてしまうし、生活の喜びもない」
ということに気づいて、
努力の形や方向性を根本から見直す人もいると思います。
そうして、それぞれのかたちで
「これが、自分なりに現実的な、
一番いきいきできる頑張り方だ」
というやりかたを、見つけ出すことになるはずです。
「苦労自慢」や「寝てない自慢」などは、
人の目を気にした「努力」のアピールですが、
そうしたものを要求する「他者の目」を感じながら
生活せざるを得ない人も少なくありません。
でも、他者の価値観に振り回されて、
自分自身の生き方の真実を見失うと、
結果的に、苦しいだけの毎日に苛まれ、
自分の人生を自分で生きたことになりません。
一方、
怠けほうだいに怠けていいよ、といわれても
なんだか居心地が悪いだろうと思います。
どこかで
「なにかをがんばって、いい汗を流したいな」
と思い始めることになるでしょう。
自分にとって一番気持ちのよい「日々」は何なのか。
2016年、蟹座の人の多くが、
そのテーマと向き合って、答えを出していくことになるでしょう。
実際、この時期の蟹座の人は、
基本的に、非常に勤勉です。
向上心と知的好奇心に燃え、
自分が望むような力を身につけたいと願い、
いくつかの活動に、
時間をかけてじっくり取り組む人が多いはずなのです。
「千里の道も一歩から」と言われますが、
遠く千里の道の果てにある目的地のことを考えると
最初の10歩や100歩の間は
ちょっとげんなりしてしまいます。
そんなにも長い距離を歩き通せるのか、
自信が持てなくなって
途中で投げ出したくなることだってあるかもしれません。
でも、この時期のあなたは、
「途中で投げ出したくなる」気持ちから
冒頭から述べたようなやり方で、
自分自身を救い出すことができます。
「こうやって日々を進んで行けば確かに、
あの憧れた場所にたどり着けるのだ」
というイメージを描き、
その「日々」を、実現していけるのです。
2016年9月以降、蟹座の人は「お城」の建設に着手します。
これはもちろん、比喩です。
つまり、自分自身のいるべき「居場所」を
形づくる時間に入るということです。
それと同時に、社会的な立場や、
人との関係も大きく変化していくことになるかもしれません。
2016年9月までの時間帯は、
そこで必要になる知識や方法論を蓄積する、
言わば「受験勉強」のような期間、
と言えるかもしれません。
別な言い方をすれば、
ある人生の段階から次の段階へと移り変わる、
「過渡期」のような時間とも言えると思います。
そうした時期には、
様々な新しい知識や情報の上に
自分なりの意見や方法論を起ち上げておくことが必要になります。
「その先」の世界では、
既に持っている武器や防具で勝負することになるからです。