獅子座の今年の占い

アーカイブ記事

作曲家が、自分が作った曲について
「なにかが降りてきたようだった」
「自分が作ったような感じがしない」
等と語ることがあります。
こういう経験は、おそらく、
あれこれ考えているだけでは、
できないのではないかと思います。
作曲家のようなクリエイターでなくとも
「手が勝手に動いたみたいだった」
「試行錯誤を延々続けていたらぽろっと出てきた」
など、具体的な行動の果てに、
そうした思いがけない「産物」が出てくる場面を
体験したことがある人も少なくないはずです。

2015年、獅子座の人々は
自分の力や持っている道具などを、
とことん使って、使って、使い切る
という時間を過ごすことになるのではないかと思います。
行動を起こしてみると、前述のように
思いがけないものがふわりと生まれることもありますが、
その一方で
もっとよくできると思っていたのに、
実際やってみたら「こんなもんか」と失望させられる場面も
あるのではないかと思います。
どちらも「コミ」で、アクションを続けて行った先に、
あなたという存在のアウトラインがしっかりかたまり、
大地に根を下ろすように、どっしりと定まります。

「自分の適性は何だろう」
「自分には何が向いているのだろう」
とあれこれ考えても、
なかなかわからないものです。
一方、考えるのを中断して、
なんでもいいからとりあえずなにかに取り組んでみれば、
たとえ、それが自分に合わないことだったとしても
少なくとも「これへの適性はない」ということが判明します。
2015年、獅子座の人は前半から勢いよく動いて行くことになります。
その道筋では、自分に合うこともあれば、
合わないこともあるのがわかっていくでしょう。
この部分は合わないから、やり方をちょっと変えよう
といったような選択ができる場面もあるかもしれません。
いずれにせよ、様々な体験の中から
「自分にはこれが向いているようだ」
ということを、
暗闇の中で彫像の形を確かめていくように
確かめることができるのではないかと思います。

過去2年ほど「居場所」を形作るために、
コツコツと努力を重ねてきた人が少なくないでしょう。
一家の大黒柱となることを引き受けたり、
不動産を購入したりと、
何らかの形で身近な人や環境に対し、
大きな責任を背負ってきたのではないかと思います。
最初は慣れない重荷を背負ったような気持ちになって、
不安感やストレス、プレッシャーを感じたこともあったかもしれませんが、
ここへ来て、いつの間にかそうしたポジションが
「板についた」状態になっているのではないでしょうか。
あるいは、一時的に背負い続けていたものを
別の誰かに「バトンタッチ」できる段階に来ているのかもしれません。
家を作るのは大変なことですが、
出来上がってしまえば、
その中で快適に暮らせます。
過去2年ほど、あなたは有形無形に、
苦労して「家」のようなものを作り続けて来たのだと思います。
この「家」は、精神的な「場」とか、
人が集まって作る、守られた時空などであるかもしれません。
それが物理的な構造物であれ、人の心の生み出したものであれ、
ここからはそれを作る段階から、
その中に住み着く段階へと移行できるだろうと思います。

さらに、2015年後半からは、
そこにいろいろなものを付加できる気配もあります。
気に入った家具を設置したり、
いとおしんでいるアイテムを、用意した場所に納めたりと、
あなたの作ってきた環境を
豊かで美しいもので充たしていけるのです。
この作業はとても創造的で、楽しいものでしょうし、
今のあなたの心の中にある風景や変容のあり方を映し出す、
鏡のような意味をも持っているはずです。