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「この場所に行くには、かならず
この道を通らなければならない」
「この計画を実現するには、
絶対にこの3つの関門を突破しなければならない」
「私のパートナーとなる人は絶対に
この3つの条件を備えていなければならない」。
世の中では、こんなふうに
「絶対に必要なルート」
を示される場面が多々、あります。
資格取得の条件などはその代表ですし、
ゲームでは、こうした設定はおなじみです。
ただ、そうした「ルート」が、
「絶対」ではない場合もあります。
たとえば、一昔前なら
「芸人になるには、
かならず誰か師匠のもとに弟子入りしなければならない」
とされたものが、
今ではそうでもないケースも増えているようです。
「結婚は親の了承を得てから」
という古風な縛りを踏み越えるカップルも多々ありますし、
かつてなら
「これは男の仕事」「これは女のやること」
と決まっていたようなことも
現代敵にはナンセンスとなりつつあります。
「本当にその手順・そのルートでなければ、
望んだ場所にたどり着けないのか」。
2019年の獅子座の世界では、
この問いが大きな意味を持つように思われます。
というのも、
2019年は獅子座の人々にとって、
「愛と創造の年」だからです。
「創造」は、
なにもないところになにかを生み出す
ということです。
予め設定された正解を探し出すようなことではなく、
正解のないところに、
自分なりの「こたえ」を出すのが、創造です。
「創造的な活動」
「クリエイティブな活動」
というのは、
まだ誰も見たことがないようなものを生み出す
ということです。
そこには、問題集の最後尾に用意されているような
「模範解答」は存在しません。
「クリエイティブ・創造的」であることは、
ものをつくることや、
何らかの活動に参加することにとどまりません。
たとえば、恋人に
「私と仕事、どっちが大事なの?」
と聞かれて、
それに自分の言葉で答える、
といったことも、
とても創造的な営為です。
世間的には
「そんな質問をさせてゴメンね」
等という「正解」も流布しているようですが、
それ以外に「適切な答え」が存在しないか、といえば
それは、ウソです。
その二人の間で、
誰のマネでもなく、
その人にしか思いつけない、
愛と真心と真実のこもった言葉を、
だれもが探し出すことができるのです。
創造性とは、そういうことです。
どこかで聞いたような言葉では、
相手を説得できないのです。
それは、他人の作品の模倣では、
本当には人の心を動かせないのと同じです。
もし、誰かのマネで人を感動させたとしても
それがひとたび「マネだ」とわかったら
感動した人は一転して深く傷つき、
その作品を憎むようになるかもしれません。
創造性とは、そんなふうに
人の心の奥の奥、
とても深い大切な場所に届くことがある力です。
全くの独学で絵を学び、
大成功を収める人がいる一方で、
師のもとで基礎を学び、薫陶を受け、
段階を踏んで世に出る人もいます。
どんなやりかたがその人に合っているかは、
その人にしか分かりません。
また、
全くの自己流で自由奔放に活動した、
と思われている画家でも、
よく調べてみたら若い頃、
しっかりと古典的な基礎を学んでいた
ということもあります。
ピカソの10代の頃の作風が
成長してからのそれとは似ても似つかない、
というのは有名な話です。
自分にはどんなステップが必要なのか、
どこから自由になっていいのか、
という判断は、大変難しいところです。
基礎がしっかりしないままに我流にこだわり、
才能を発揮しきれなかった人
というのも、いるだろうと思います。
一方で、すでにある技術的枠組みに押し込まれ、
本来の自分らしさを外に出せないままキャリアを終えた
という人も、もしかしたらいるかもしれません。
幼い頃親に従いすぎて、
「自分」を発見するのに時間がかかった
という人は、たくさんいます。
一方で、大人になってから
「学生時代、何故勉強をおろそかにしたのだろう!」
と悔やみ、学びなおす人もいます。
「型枠」「ルート」「皆が通る道」等々は、
自分に必要なものもあれば、
そうでないものもあって、
それを正しく選び取るには
大きな勇気を必要とすることも、
決して珍しくありません。
2019年の獅子座の人々は、
そうした「創造的な選択」を、
情熱的に重ねていくことになるでしょう。
冒頭の「パートナーとなる相手の条件」さえ、
場合によっては、変更できるかもしれません。
それを変更することによって
素晴らしい愛に巡り会う可能性が小さくない年なのです。
あなたのなかにある創造性や愛が、
のびのびと自由に、外に花開こうとしています。
そのためにはどんなステップ、
どんな手順が必要なのかを、
今改めて、ごく本質的に考えることができます。
単に「人に言われたから」
「皆がやっているから」という理由で選んだものは、
サイズの合わない服や靴のようなものにしかなりません。
たとえみんなにふさわしいものでも
あなただけは、それが似合わないかもしれないのです。
それを判断できるのは、
最終的には、自分自身です。
だれもが自分なりのアイデアや、
才能や、やりたいことや、
可能性を秘めています。
でも、それを
「秘められたまま」にしてしまうことも
多分、あるのではないでしょうか。
2019年、あなたが向き合うのは
どうやって自分の中にある才能や可能性を
自分自身の手で引っ張り出すか
というテーマです。
やりたいことがあるのに
「いつかやろう」と後回しにしてきたなら、
2019年、それを最優先事項に変えられるでしょう。
「定年後、思う存分、組み立てるぞ!」
と集めたプラモデルのコレクションを、
定年前に売り払った人がいます。
老化のために目が悪くなり、
もはや組み立てられない事に気づいたのです。
「いつか」は、やってくるかどうかわかりません。
2019年は少なくとも、
楽しむこと、自分が本心からやりたいこと、
本当は自分には才能があるのだと感じていることに、
しっかり向き合わなければならない時期だと思います。
「今しかできないこと」があるとするなら、
それはどんなことなのか。
そこを、追求できる時期なのです。
もちろん「愛と創造の時間」を、
恋愛や妊娠・子育ての時間として体験する人も
決して少なくないと思います。
この場合も、
「今だからできること」
を意識する人が多いかもしれません。
自分の中から出てくる思い、愛情、
他人に命令されても決して引き受けようとおもえないようなことを、
2019年は心のど真ん中におけるでしょう。
趣味も、恋愛も、子育ても、
「他人に命令されても決して引き受けようとおもえないようなこと」
です。
人に命令されても、恋をすることはできません。
何かを楽しいと思うこと、
何かを愛することは、
「これを楽しいと思え!」と言われても、
ムリなのです。
あくまで、自分の中にそのような思いが自然に生まれない限り、
決して実現しません。
ウソをついたり、演技したりすることはできても
心からの体験として楽しみ、愛することは、
命令されても、できないのです。
2019年のあなたが、中心的な活動として取り組むのは、
そういう分野のことです。
もし、2019年のあなたが、
ガマンしながら人から命じられたことばかりしているように感じたなら、
少し、生活の方向転換を考えるべきかもしれません。
あなたの心に生まれる熱い思いを「打ち出す」方法を
現実的に、模索すべきかもしれません。