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2012年、乙女座の世界はとてもアクティブです。
動きが多く、自由度が高い!
という雰囲気の一年になると思います。
とはいえ、一年を通して同じようなトーン、というわけではもちろんなく、
様々に色彩は変わっていくのですが
どの色もどこかしら、躍動感があって、開放的なのです。
決められたルールや既にある情報、手法などを超えて、
その向こう側で、
自分で答えを出し、応えてゆくことになります。
客観的な「正解」はない世界でも、
自分なりの「正解」を決めて、打ち出し、
それを積み重ねて行かなければならないのです。
人生では「答えがない中で、答えのない状態に耐えつつ模索し続ける」
という時期もあると思います。
でも、この時期の乙女座は、
自分なりにハッキリした答えを決めて行かなければならない
という流れの中にある感じがするのです。
たとえ、それが現実にそぐわなかったり、
誤解を含んだものだったりした場合でも、
そうした失敗を挽回できるような
強力なチャンスが幾つも、巡ってくるはずです。
英語の「responsibility」は「責任」と訳されます。
レスポンスしていくことが、責任なのです。
レスポンスする、ということは
なんらかの回答を出す、ということですから
そこにはひとつの答えが存在しています。
その答えは、どのようにつくられるかと言えば
この時期は特別、「自分でつくる」ことを求められるというわけです。
どこかにある正解を探すのではなく、
自分で納得できる正解を探す
ということは
「答えはなんでもいい」
ということとは違います。
この「答え」は、それが出された時点で
自分だけのものではなく
それを受けとる人々のものでもあります。
そこである程度以上に機能する「答え」でなければ
その答えは「不正解」だったということになります。
あなたはこの時期、色々な方面から
様々な問いかけや要請を受けることになると思うのです。
あるいは、直接的にニーズを投げかけられるのではなく
無言のうちに「自分はこれをやることを期待されているのではないか」とか
「自分がこの立場を担えば、全体が上手くいくのではないか」ということを
自ら敏感に察知し、
それを受けとっていくことになるのかもしれません。
そうした場で、
自ら請け負ったテーマについて
みんなでシェアできる、できるかぎりの「正解」を打ち出していく、
その勇気と行動力が、
この時期のあなたには、漲っているのだと思います。
2012年は、コミュニケーションに不思議な輝きが宿っています。
たとえば
あんなに長い時間話していたのに
「話していた」ということだけは記憶していても
何を話していたのかはいっこうに思い出せない
というのは、よくあることです。
たくさんたくさん言葉を費やせば
それだけ、相手にたくさんのことが伝わるか、というと
そうでもなかったりします。
では、長い時間をかけて、たくさん話をすることには
意味がないのか
というと、そうでもないと思います。
たくさんの時間をかけてたくさんの言葉を交わした、
その行為自体が
お互いの心に相手の存在を植え付けて
その後長い間、温かい気持ちで思い出せる
ということはあるはずです。
何時間もかけて説明してもいっこうに解ってもらえなかったり
そうかと思えば
無言で見つめ合っただけなのに、全てが了解されたりします。
「言葉の力」
などというフレーズをよく目にしますが、
言葉自体には、力なんかないような気もします。
誰が、どういう場で、どういう思いで、誰に言ったのか、
ということがそろって初めて
その言葉に何らかの力が宿るわけです。
「バーカ」
が、愛の言葉になることもあれば、中傷になることもあります。
沈黙や、敢えてそのテーマに触れない、などということが
何よりも雄弁にその人の意志や気持ちを伝える
ということがあるものです。
2012年、乙女座の世界では、
新しい形のコミュニケーションが始まるのですが
これは、
「論理的に説明して理解してもらう」
「解りやすくプレゼンテーションする」
「愛を告白する」
というような、
一般的に想像されるコミュニケーションの形態をとらないようです。
たとえば、
言葉を極力慎重に選んだり
あるいは、言葉を極限まで抑えたり、
ただ肩を抱いたり、握手したり、
さらには、
言いたいこととは全く関係のない話をすることで
相手のほうから語らせたり、等々、
複雑さや高度さのあるコミュニケーションが成長していく、
というイメージの季節なのです。
人間の心は複雑で、矛盾に満ちていますが
言葉はそうした複雑さや矛盾や微妙さを、ごく荒っぽく、
パンの耳のように切り落としてしまいます。
この時期は、そうした「枝葉の切り落とし」を行わず、
むしろその複雑さや微妙さで
相手の中に有る複雑さや微妙さに触れていく
というようなプロセスが始まるのだろうという気がするのです。