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「自分」は、自分で思うよりもずっと
外から流れ込んでくる色々なもので出来ています。
目や、耳や、鼻や、皮膚や、舌や、
そのほか、もっと様々な形で流れ込んで来るものが
私たちの「自分」を形づくっています。
たとえば、人間関係にちょっと問題が起こっただけでも
私たちの心は、全く違う色合いに変わってしまったりします。
遠く離れた場所でのショッキングなニュースが
頭の中を支配してしまうこともあります。
緑色のカーテンに心が落ち着いたり、
心地良い風に心が和んだりしているのを
自分では、気づかないこともあります。
意識の上で分かることもあれば、
ほとんど意識にのぼらないのに
私たちの内なるものに多大なる影響を与えている、
そんな条件も、たぶん、たくさんあるんだと思います。
自分の中に「入ってくるもの」が
自分をどう変えていくのか、ということについて
私たちは、けっこう無頓着なのかもしれません。
たとえば、自分を悩ませるような友人関係を
なぜかずるずると続けてしまったり、
不愉快な環境からなぜか離れることをせずに
自分に合わないものを吸収し続けてしまったりすることがあります。
いろいろなものが自分の内側を侵食しているのに
それに気づかずに、
まるで、まわりと自分が完全に隔絶しているように錯覚して
ガマンし続けてしまったことにより、
最終的に大変なことになったりするわけです。
自分を守ってくれるものや、成長させてくれるもの、
喜ばせてくれるもの、自分を癒してくれるものなどばかりを
側に置いておけたら、どんなにいいでしょうか。
そんな理想的な環境など、この世には存在しないよ
と思われるかもしれません。
たしかにそうです。
でも、上記のような「無頓着さ」からくる弊害は、
意外に、防げるものもあるのではないかという気がします。
たとえば、いくつかの不愉快な人間関係が
自分の中に「入ってしまうのだ」とわかったら
すぐに遠ざけよう!
と思えたりすることもあるのではないかと思うのです。
2016年の乙女座の人々が、
悪いものを吸い込みますから気をつけましょう
といいたいのではないのです。
この時期、乙女座の人は確かに、
非常にたくさんのものを吸収できる状態にあります。
まわりの環境から、人間関係から、
目に見えない豊かなものをどんどん、
取り込んでいる最中なのではないかと思います。
ゆえに、そこでは、しっかりと
「自分のためのもの」か「そうでない」かを
吟味・選別する必要がある、ということを書きたかったのです。
場合によっては、今まであなたを守っているようで傷つけていたものや、
あなたを惑わせたり、振り回したりしていたものと
しっかり対決して、決別することもできると思います。
そして、そのかわりに、
尊敬出来る人物や、自分に美しい影響を及ぼしてくれる人物と
深い関わりを持つこともできます。
自分を本当に守ってくれる環境を、
しっかり「自分のもの」にすることもできます。
世の中には、武器と防具をあべこべに構えて、
自分の手の中にある武器と防具なのに
それで自分自身を拒否したり傷つけたりしている人も
決して少なくありません。
そうしたおかしな状態を、
「自分」という存在の境界線を外側に拡げて捉えることによって、
根本的に変えていけるのが、2016年という時間帯なのです。
あなたを守ってくれるものや
あなたを清らかでやすらかな気分にしてくれるものを
この時期は、ゆたかに得られることになっています。
ですから、もし「今、そうなっていない」なら、
その状況を変える力が、今のあなたにはあるのです。
すでにそのためのアクションを起こしている人も
少なくないだろうと思います。
年明けから秋口にかけて、
乙女座の人は精力的に動き回り、
自分の住む世界を精査しつつ、拡張していくでしょう。
そのプロセスの中で、
あくまで「自分のためになる」ものを
貪欲に追求していくべきだと思うのです。
ガマンさせられたり、不安にさせられたりしているなら
その状況はどこか、間違っているのだと思います。
そして、その間違った状況を変えるために
今のあなたには、様々な手段と知恵が備わっています。
もともと、乙女座の人は精力的な勉強家ですが
2016年は、その知的行動力に拍車がかかります。
そこでもまた、自分のために学ぶということが
大きなテーマとなっています。