天秤座の今年の占い

アーカイブ記事

因果応報という言葉があります。
自分でやっただけのことは、自分に返ってくる
という意味で使われます。

努力すればやったぶんだけなにもしなければそれだけ
悪いことをしでかしたらそのことがそのまま
自分の身の上に、返ってくる。

もっとも、この言葉は、一般的には最後の意味で使われることが多いようですね。
たしかに、がんばればがんばっただけの結果が来るし、
悪いことをすればそれに見合ったバチがくる、というのも
真実だと思います。

でも、そうでもない場合もあります。
不思議なくらいうれしいことがもたらされることもあるし
不思議なくらい持って行かれてしまうことも、あります。



2006年の天秤座は過去から積み上げて現在も
続けているたくさんの努力をもって
それを確かな「見返り」に変えることになります。
でも同時に自分では全く予期しないものをも
「受け取る」ことになります。

端的に言って「うけとる」
もののほうは、今まであなたが全く見返りを期待せずに
ある意味あなたのエゴで提供してきたモノに関係しています。
ですから、がんばったのにこれしか受け取れなかった
というのは少し見当違いかもしれません。

私が想像するのは、たとえば、こんなイメージです。
今までずっと愛情を注いできて、優しく優しく接してきた相手が
いきなりあなたに暴言をはいたり、感情をむき出しにしてぶつけてきたりする、
というようなことがあったらどうでしょうか。

相手は、あなたが嫌いになったわけでは、ありません。でも、とてもキツイ言葉を使ってきたりします。
そんなことになったら、当惑しますしとても悲しい気持ちになります。
あんなに愛情を注いできたのにどうしてこんなことになるのだろう、と。
でも、それは実は相手の心が、ぱかっと開き始めたから、だったりします。

あなたの優しさに気持ちがほぐれて
ようやく、本当の心を見せ始めてくれたのだったりします。
でも、その心はとても辛いモノに溢れていたために
蓋が開いたとたん、その当人も全くコントロールできなくなってしまったのです。

多分、お互いとても悩んでしまうと思います。でも、悩んで、悩みながら話を続けていったら
きっと、相手にとって最も大事な場面にまさにあなたが寄り添うことができているのだ、ということに
気づけるかもしれません。

あなたのおかげで、相手が変化し始めているのだ、と理解できるかもしれません。

努力の結果、わかりやすい内容でちゃんと期待通りに返ってくるモノは
「獲得するモノ」です。これは、自信や喜びに変わります。
一方、何かを注ぎ込んだときに誰か自分以外の相手の中から「もたらされるもの」は、
こちら側からは、あまり予測がつかないのです。

自分と他人は、どんなにつきあいが長くても
やっぱり、全く別の人間です。ですから、何かを無償の思いで自然にそそぎこんだとき
相手の中に何が起こり、何が生まれ、何が出てくるか、は予測不能なのです。

でも、この「予測不能さ」があるからこそこの世は、成立しているのかもしれません。
相手と自分の根本的な差があってそこでやりとりされるものがあって
そこから、全く想定外のモノが生み出される。

人間関係が持っている最大の魅力であり、意味であるところのなにかが
2006年、天秤座を強く動かす感じがするのです。