アーカイブ記事
伝えること。
天秤座はコミュニケーターです。
人間関係を常に「全体」から見渡して
そのカタチを良く見極めてから動こうとします。
働きかけるときは必ず全体に働きかけ、
1対1の関わりもないがしろにしません。
見極めて、定めて、動く。
この段取りは、天秤座にとって
至極当然のルールのようなものです。
2006年に、おもしろい記事を発見しました。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/14/news027.html
カナダの保険見積もりサービス会社が、
星座別のワーストドライバーランキングを発表したのです。
なんと、もっとも違反チケットをもらっている星座は
天秤座
だとのこと。
この記事を読んでショックを受けた天秤座の方も多かったようです。
「備考」には
「素早い決定を好まない」から、となっていました。
決断が遅いために、運転でミスをしやすいというのです。
天秤座はしばしば「優柔不断」などといわれます。
でも、私が出会ったことのある天秤座の方は皆さん
なにか話すとき、ハッキリと言い切り口調で話をされます。
すぱっと言葉を決めてしまうのです。
アイマイにごまかしたり、判断しなかったり、
という天秤座の方は見たことがありません。
私にとって「天秤座は優柔不断」というのは
不思議な、ちょっと違うんじゃないかなと思えるような
そんな結論だったのです。
でも、よくよく聞いてみると
「確かに断言口調では話をするけれども
その「判断」に至るまでには、ものすごく悩むのです」
というご意見を耳にしました。
つまり、天秤座の「断定」は、
そこに至るまでのながーい道のりがあっての「断定」なのですね。
即断
しているわけではない、というわけです。
なるほどな、と思いました。
じっくりと観察をし、よく考え、
そこから切れ味鋭い、みんなに公平な結論を
あくまでポジティブに提示する天秤座。
クールで洗練された感じがします。
天秤座は誇り高く、行動力にも富む星座です。
ですから、迷ってぐずぐずしている姿を
他人に見せるようなことなど、滅多にありません。
非常に短期的には
天秤座はガンコに見えます。
一度決めたらテコでも動かない、という様子に見えます。
でもその実、状況の変化に際しては
非常に柔軟な面を持っています。
あれほど断定的にノーと言ったことについて
しばらくすると同じくらい断定的な調子でイエスと言えるのです。
これは、天秤座の気が変わりやすいということではありません。
単に、場の風景を詳細に見渡して
あくまでもその場、その状況に最良と思える判断を下しているだけのことです。
天秤座はルールを作り、
短期的にはそのルールを遵守します。
でも、長期的には
ルールに拘束されるようなことはないのです。
決めるまでには時間がかかっている。
断定したことも、状況が変われば変えることができる。
このような「可変」な星座である天秤座なのに
そのコミュニケーション傾向は至って硬質です。
断定し、もう翻らない、という印象を与えます。
くまなく検討し尽くしてからの「言葉」ですから当然といえば当然です。
ですが、
そんな「プロセス」を見せない態度を
2007年は、ちょっとだけ棚に上げなければならないかもしれません。
2007年は、天秤座にとっては「コミュニケーション」の年です。
そのコミュニケーションはどこか、
プロセスや問題点、弱みやバランスの悪さなどを
明らかにするために行われるようです。
「もう観察が終わって判断し尽くした後」の発信ではなく、
「まだ未解決の問題、見抜けていない問題が山積している状態」の発信なのです。
ボロも出ますし、語り尽くせません。
コミュニケートしたからといって
きちんとした結論が出ない場合もあります。
時には、論理ではなく相手の「気持ち」に押されて
あまり公平でない結論を採用しなければならないかもしれません。
でも、そのようにして
普段とは違った意思伝達の手段をとることで
あなたはかつてない発見を重ねていきます。
2007年のもうひとつのテーマは「学び」です。
伝えることと学ぶこと、
インプットとアウトプットは
星占いでは、同じジャンルのイベントです。