天秤座の今年の占い

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幼いときに仲が良かった2人が、
何かの理由で離ればなれとなり
その後10年20年をかけて成長し、
それぞれに自分の人生を開拓したあとで
思いがけず再会する、というストーリーがあります。
再会した2人は、旧知の2人です。
でも、もはやあのころとは、
全く別なものを持った2人となっています。
彼らはお互いの名前や幼い頃のあり方を知っていながら、
子どもの頃とは全く違った関係を
ゼロから作りはじめることになります。
あるいは、場合によっては
もはや接点を見いだせず、一瞬の接触だけを残して
こんどは永久に、別れてしまうだけになることもあります。

小説や映画にありそうなストーリーですし、
現実にも、似たようなことはけっこう起こります。
幼なじみと時を経て再会したり、
一度も顔を出したことのない同窓会に出てみたり、と
わりと、ありふれたシチュエーションなのかもしれません。

2011年、天秤座を巡る星回りを見たとき、
このようなストーリーが思い浮かびました。
でも、このお話と一つだけ違うことがあります。
それは、「10年20年を経て」という点です。
2011年の天秤座に起こる事、それは
自分の変化と、相手の変化が、
急激に、それぞれに、並行的に起こり、
その結果、関係自体も
全く別のものとして、ゼロから営まれ始めるのではないか
ということです。
あるいは、誰かと新たに出会い、
そのような、それぞれの変化と、それに由来する関係の変化を
驚くようなスピードで
体験することになるのかもしれません。

人間の変化には、緩急があります。
天秤座の人は2009年頃から
かなりの急ピッチで、成長と変化を経験し続けて来ています。
この時期はとても密度が濃く、
男女を問わず「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」という具合です。
顔を合わせてから三日後に再会したなら、
もうそこにいるのは三日前のその人ではないほどに成長を遂げているのだから
目をこすってよく相手を見なければならない、という意味です。
たった三日で、
「前からよく知っているその人」ではなくなっているのです。
そのくらい、成長のスピードが速く、内容が濃いのです。

2011年の天秤座にとって不思議なことは
自分だけではなく、
自分と相対している「他者」もまた、
著しい成長を遂げ続けていることです。
人は、自分のことはなかなかよくわからないので
「人がどんどん変わっていっている!」
ということだけが、意識に上るかもしれません。
でも、そうではなく、
あなた自身もどんどん、相手以上に変化しているのです。
お互いがお互いの、イメージの枠を越えて、変化していくのです。
それにともなって、お互いの存在の意味や距離も、
次第に変化していくでしょう。
この変化は、あなたと誰か一人の間に起こる可能性もありますし
幾人かとの関係が別々に、そのように進展する可能性もあると思います。
最初はお互いにイモムシ同士だったのが
蛹同士になり
やがて、それぞれが個性ゆたかな色の蝶々になって相まみえるような
そんな展開が2011年の天秤座の世界に
繰り広げられるのだろう、と思うのです。

2011年は、天秤座の人にとって
コミュニケーションに魔法がかかる年でもあります。
今まで繋がらなかった回線が不意に、繋がったり
混線した回線から聞こえてきた声が、
実は、新しく繋がっていける相手のものだったりと
語り合える相手との間に「ミラクル」が起こるかもしれません。
さらに、過去に訪れたこともないのに
「ここは、自分と関わりのある土地だ」
と思える場所にたどり着くような気配もあります。
誰かの心の中や、どこか遠い世界に
「自分の欠片」を見つけて、心がふるえる
という出来事が、待っているのではないかと思います。
そして、その出来事は
その先の未来につながっていく「伏線」となってもいるようです。