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2014年は、星座を問わず「前半」と「後半」が
7月を境にくっきり分かれるのですが、
天秤座の世界では特にそのコントラストがハッキリしています。
すなわち、前半は「挑む」時期で、
後半は「恵まれる」時期です。
前半は勇気と緊張の時期で、
後半は緩和と解放の時期です。
前半はアグレッシブで、
後半はリラックスできる時期です。
2014年前半は、大きなチャンスを掴み、
社会的立場が一段階上がり、自分を変革して強化し、
戦って何かを勝ち得ることができます。
一方、そこではなにかが決然と「選択」されています。
選択するということは、
選択しなかったものは切り捨てられていくということです。
天秤座の人は全体の調和を重んじ、「すべて」を持っていこうとします。
でも、2014年前半は、
「すべて」を手に入れたり、持っていったりすることはできないかもしれません。
今までこだわってきたものや固執してきたもののいくつかを
手放さないと戦えない場面があるはずだからです。
人から見たときどう見えるか、ということも、
天秤座の人にとってはとても大切なことです。
でも、これも、この時期は「気にしないでいる」ことになると思います。
形振り構っていては、戦えないのです。
今まで「内なる他者」の目に照らして大切にしてきたルールのいくつかを、
ここで無効にすることになりそうです。
2014年前半という時間帯は、
天秤座の人にとって、大変華やかな時期です。
このことは、周囲の人の目にもよく映ると思います。
誰から見ても、あなたは奮闘し、大活躍しているだろうと思います。
その戦いは、どこか
「羊の群れをおいて、迷子の一匹の羊を探しに行く」
ような戦いです。
群れのすべてを守りながら迷子の一匹を探しに行くのではなく、
今まで守っていた群れを置いてでも、探しに行かねばならない一匹がある、
というイメージの時期なのです。
この「たった一匹の羊」は、あなた自身かもしれません。
あるいは、社会的に担っているミッションであったり、
立場や役割であったりするかもしれません。
その内容は様々だと思いますが、
この「一匹」は決して強く大きな存在ではなく、
むしろ、理想にはとてもとどかないような、
弱く小さな現実だと思います。
でも、この弱く小さな現実を捉え、大切にし、追いかけ、そこから始める時、
最終的に非常に大きな、
満足のゆく結果を出すことができるはずなのです。
「すべて」を求めることには、
この時期、あまり価値はありません。
これは「仕事もプライベートも求める事に意味がない」とか、
そういった意味ではありません。
そうではなく、ある種の完璧さや、他者の目に照らしたときのスマートさ、
あるいは善人であることとか、人の意見を容れる、といったようなことです。
私たちは様々なことに価値を置きます。
大きな力を持ちながら腰の低い人を賞賛する一方で、
超然とした人物の態度を「オーラが違う」などと持ち上げることもあります。
じっくり時間をかけて大きなものを完成させる人を賞賛したり、
電車が1分遅れただけでクレームを付けたりします。
「価値」は、よく考えると矛盾していて、
ある意味、どうとでもなるのです。
たくさんいる羊のすべてをつれてはいけない、
というのは、そのような意味です。
この時期、あなたは「人がどう思うか」に構うことなく、
自分のかけがえのない価値観や動機の元に、
敢然と戦いを挑んでいくことになります。
もし、近い過去に「切り離されてしまったもの」があったとしても、
それは罰のようなものではありません。
その証拠に、それは未来に取り戻せるものです。
この「切り離されてしまったもの」は、
あなたの2014年の戦いの意味を教えてくれています。
この意味を知り、戦うべき戦いを戦いきったとき、
おそらく「切り離されたもの」は何らかの形で、
回復するだろうと思います。
年の後半は、戦いが終わり、
世界はあたたかく恵みに満ちたものとして感じられるでしょう。
信頼できる友や仲間に恵まれ、
リラックスした気持ちで、スケールの大きい未来の夢を描けます。
この時期関わる人が、
あなたに新しい夢を「運んできてくれる」可能性もあると思います。
人のネットワークがふわりと広がり、
その中で自由に回遊し、見聞を拡げることができます。
こうした世界を可能にするのは、
年の前半の「戦い」があってこそです。
共に戦った人々が友となり、
未来をも共有する仲間となるのかもしれません。
前半に勝ち得た舞台において、
後半、のびのびと心を開くことができるのかもしれません。
いずれにせよ、前半の奮闘の結果、
後半の信頼関係が生まれる、
という展開になっていくはずです。