蠍座の今年の占い

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まちがっていません。
人は誰でも、自分が選び取り進んでいる道についてときどき
「私はまちがっているのだろうか?」
という疑いを抱きます。
立ち止まってしまったときや、
誰かに反対されたときや、
誤解されたり、タイミングがずれたりしたとき
「私がまちがっているのだろうか?」
という不安を感じます。

でも、2010年のあなたは、まちがってはいません。
まちがう可能性があるとすればそれは
自分で選ぶことを放棄したときです。
あなたのゆたかな感情の目指すところに向かう限り、
その道がどんなに曲がりくねっているように思えても
正しい行路を進んでいるのです。

たぶん
誰かの期待や指示に対して従順であったり
自己犠牲を払って誰かに尽くしたりすることの方が
簡単なのかもしれません。
自分で何かを選ぶということは
失敗したときのリスクを負うということです。
誰もがそれを怖れて
無意識に、自分以外の誰かに行き先を決めてもらおうとします。
そうしたときはあとで必ずと言っていいほど
後悔が生まれます。

2010年の蠍座は、
たくさんの望みを心に抱きます。
そして、その望みを選び取ります。
この行動は、まるで、太陽のようです。
太陽は自ら輝き、周囲に惑星や彗星たちを従えています。
2010年、蠍座は太陽のような役割を担っています。
自ら望み、選び取り、そっちに向かって手を伸ばすのです。
誰かの望みを叶えるのではなく
自分の望みを叶えるのです。
そのことで
周囲があたたまり、行き先を見いだし、幸福にもなります。
あなたは誰の命令に従うこともできません。
誰に命令されてもできないことを
2010年は、成し遂げなければなりません。

誰に命令されてもできないこと。
それは、何かを愛することです。
さらに、何かを楽しむこと、何かを喜ぶことです。
心から愛したり楽しんだりする、ということは
だれかに「そうしろ」と言われても、できません。
さらには、創造もそのひとつです。
「素晴らしい作品を作れ」と言われても、
それをしたい、という思いがなければ、
自分の内側から自然にわき上がってくるイメージがなければ
何かを創り出すことはできません。

愛、楽しみ、喜び、創造。
これらは、自分の中にある、
ある絶対的な「肯定」です。
なぜそれが正しくて善いか、ということの説明がつかないのです。
愛は他の愛情と比較することもできません。
説明も比較もできない、命令されてもやれない、
そんなことが、2010年の蠍座の世界を充たしています。

2010年は、もしかすると
それを思い切りやることを妨げてきた障害物を
しっかり破壊する年になるかもしれません。
「NO」と言い続けてきた内なる他者の化けの皮を剥ぎ、
それがいかに不当な制限だったのかを糾弾し、
晴れて、解放されることができるのかもしれません。

あなたの中で、最も大切に、
美しい花のように扱われなければならなかったものを
もしかすると今まで
暗い箱の中に押し込めて、放り出してこづき回していたのではないでしょうか。
空を自由に飛翔すべき鳩を
小さな箱に閉じ込めて、暗闇に置き去りにしていたのではないでしょうか。
2010年はそれらを救い出すための年です。
あなたの中にある最も柔らかで純粋で美しいものを
助け出して、あたためて、滋養ある食べもので養って
もっと大きく育て、自由にしてあげなければならないのです。