蠍座の今年の占い

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私たちは、まるごとで一つの「自分」だと感じています。
でも、その一方で、
「欠点」や「長所」といった言い方にもあらわれているように、
いろんな「部分」が集まった集合体として「自分」がある、
と感じてもいます。
たとえば後者のようなイメージであなた自身を捉えたとき、
2012年頃からのプロセスを通して、
あなたという集合体を構成する「部分」が今、
以前に比べて、格段に増えたのではないでしょうか。

2015年は、蠍座の人にとって
「自分」の価値がわかってくるような時間帯です。
「自分の価値」とは、時給のような「市場価値」のことではなく、
いわば「自信」のようなものです。
それは、前述の
「自分を構成するいくつもの部分」が増えてきて、
さらに、そのうちのどれを育てればいいかがわかる、
ということを意味します。

2015年、蠍座の人は
「自分が何者なのか」を知り、
何を求められていて、
自分の中の何を育てればいいかを、
ある種客観的に、確信できるようになっていくと思うのです。
これは「自分探し」のようなことではなく、
もっと現実的な手応えを伴う、
地に足の着いた道のりです。
人から寄せられるニーズや、
自分ができるようになったこと、
評価されている部分、
いつの間にか自分の役割として承認されたこと。
稼いでくる力とか、価値あるものを生み出す力、
なにかをつくり出す力。
ちゃんと自分で何度も確かめられる、
そうした「自分の一部」を高め、強化し、
それを用いて社会や他者と渡り合い、
ちゃんと生きていける、という自負があなたの胸に、
ごく落ち着いた光で輝き始めるのです。

年の前半は、むしろ
「部分」を増やすプロセスがまだ、
続いているかもしれません。
でも、年の後半になると、
新しいものを求めたり、外側にあるものを目指したりするより、
既にあなた自身の中にあるものに目が向けられます。
もう手の中にある力や材料を、
どう用いて、活かし、拡げていくか。
あなたがこれまでに新しく獲得し続けてきたものが、
今まさに、自分のために役に立ち始めるのです。

過去2年ほどは、孤独感が強かったかもしれません。
たくさんの人と関わり、時間をともにしていても
「ひとりぼっちで戦っている」
という気持ちが常に胸にあったのではないかと思います。
同時に、「今は一人でやってみたい」というあなた自身の意志も
そこには、強く働いていたのではないでしょうか。
人の力を借りるのではなく、
自力で道を切りひらいてみたい
という思いが、
いくつもの重要なミッションに結び付き、
あなたは急激な成長を遂げてきたはずなのです。

2015年は、孤独感から解放されます。
それは「人の力を借りるようになる」ということではなく、
むしろ、あなたが一人になることで育て上げてきた力が、
人から必要とされるようになるのです。
これまで一人でやってきたことの上に、
仲間や支援者が集まってきます。
あなた一人で切りひらいたフィールドだからこそ、
そこに、集まってきてくれる人々がいるのです。
誰かの舞台を借りているのであれば、
これほど頼もしい味方は集まらないだろうな
と思える場面が、
2015年以降、何度も巡ってくるはずです。

経済的に「新しい水路を作りはじめる」ようなプロセスへと入ります。
一時的に潤えばいい、ということではなく、
この先ずっと長いこと使っていける丈夫な水路を作るには
それなりに、手間も暇もかかります。
ここから作る水路は非常に堅牢で、信頼性の高いものとなります。
最初はちょろちょろとしか水が来なくても、
だんだんに、水量を豊かにしていけます。
「自分の手で掴めるもの」のことを、
あなたはこの時期以降、2年ほどの中で
強く意識することになると思います。
経済的な「サイクル」を意識したり、
消費と投資のありかたを分析したりして、
自分の持っている力の使い方を変化させられる時期に入ります。

さらに「自分にとっての満足とは何か」を、
追求していく人もいるでしょう。
人によって「どういう生活が満足なのか」は、
体質のようにちがっていますし、変化もします。
今の自分にどうしても必要なものはなんなのか、
どう生きればもっとも深く充足できるのかを、
この時期、発見することができるでしょう。
持ち物や生活のやりかた、入出金の形などを
今現在の自分に合わせて検討し、変えていけます。

これらの変化のプロセスは
短期間に完了するものではありません。
上記の通り、時間をかけて少しずつ積み重ねて行くことが必要です。
「こういうふうに変えてみよう」
「こうしたほうが自分は満足なのではないか」
という試行錯誤が「根付いた」とき、
深く静かな自信が生まれます。
獲得することも自信の一つですが、
それを納得できる形で用いることも、
自信の重要な材料となるはずです。