蠍座の今年の占い

アーカイブ記事

「精神と時の部屋」とは、
マンガ『ドラゴンボール』に出てくる、
特別な修行のための部屋です。
この部屋は地球と同じくらいの広さがあり、
部屋の中で1年が過ぎても、
外では1日しか経ちません。
ただし、1人の人間がこの部屋に入れるのは、
一生に2日間だけです。
つまり、2年分の修行が可能ということです。
酸素濃度は4分の1、重力は10倍、
気温は50℃からマイナス40℃と、
本当に生きていられるんかなというほど、
過酷な環境です。
短期間で飛躍的に「強くなる」ために、
『ドラゴンボール』のキャラクター達は
この部屋に入って「修行」するのです。

2020年の蠍座の星まわりを見て、
この「精神と時の部屋」のことを思い出しました。
もちろん、2020年の蠍座の人が、
非常に過酷な状況に置かれる
という意味ではありません。
そうではなく、
自らの意志で集中的に、
ガンガン「修行」している姿が浮かんだのです。
『ドラゴンボール』のキャラクター達には、
特に「短期間で」鍛えなければならない事情がありました。
一方、2020年の蠍座の人々には、
特に「急ぐ」必要はないかもしれません。
それでも、この期間に集中的に
何らかのテーマについて学び、
あるいは訓練を重ねていく、
という点は、
とても似ているように思われます。

それでも、
「勉強」や「訓練」というと、
とても苦しく厳しいこと
というイメージを抱く人もいるでしょう。
ですが、
「勉強」「訓練」が苦しいのは、
主に
・自分の意に添わないのに押しつけられている
・やってもやっても成果が出ない
という、2つの場合だけだろうと思います。
自分から望んでする訓練や学びで、
頑張れば頑張るほど成果が現れるなら、
勉強も訓練も、
ちっともやめたい気持ちにはならないはずです。
実際、2020年の蠍座の人々の
「勉強」「訓練」は、
自分で選び取ったものであり、
特に年の後半は、
その成果がめざましく現れてきます。
やりがいのある、
充実したプロセスであることは、
間違いありません。

「訓練や勉強などと、
悠長なことは言っていられないのだ、
自分は現実の役割の中で、
ただしっかり成果を出すことを求められているのだ」
という人もいるかもしれません。
でも、2020年の中で、あなたは
「もっとできるようになりたいテーマ」に
出会ってしまうのではないか、
という気がします。

人は、そこに謎があれば、
解いてみたくなります。
「これ、できる?」と挑まれれば、
ちょっとやってみたくなります。
あるいは
「お願いだから手伝って!」
と頼まれて、
嫌と言えない人もいるでしょう。
あなたの心の何かしらを刺激するものがあって、
あなたの体が、自然に動き出す、
そういう瞬間が巡ってくるのではないかと思うのです。
誰かが何らかの仕事をしているのを見て
ふと
「自分なら、もっとうまくできるかも」
と思える瞬間が来たら、それが、
「修行」の入り口になるかもしれません。

少なくとも2020年の蠍座の人々は
「こんなことをやっていて、
何の意味があるのだろう」
という気持ちには、
決して、ならないはずです。
「自分のやっていることには、
ちゃんと、価値がある」
ということを、
たとえ言葉で説明できなかったとしても
生活の全体で感じることが出来るはずなのです。
そしてそれは、
自分一人の思い込みではなく、
周囲の賛同も得られます。
この「賛同」もまた、
表面的な言葉の励ましではなく、
「あなたを必要としている」
という、ごくリアルな態度を通して、
ダイレクトに伝わってくるはずなのです。