
石井ゆかりが2025年下半期の射手座の運勢を読み解きます。時期や愛、人間関係、仕事、お金などについて大ボリュームでお届け。2025年下半期のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2025.6.1


「ギブアンドテイク」の向こう側へ
むかしむかしの中国に、向氏という貧しい人がいました。
向氏はある金持ちのもとにゆき、どうしたら裕福になれるのか、その方法をたずねました。すると「なんでもうまく盗むことだ」と言うのです。
向氏はこの教えに喜び、盛大に盗みを働きました。すぐに悪事は発覚、持っていたわずかな財産まで、すべて没収されてしまいました。
向氏は金持ちに「あなたの言った通りにしたら、豊かになるどころかすべてを失った」と文句を言いました。すると、相手はこう答えました。「もとより人間は山や川や大地からすべてを盗んでいる。天から盗んだものは、罪にはならない。その点、人の財産は、天が与えたものではない。それを盗んだら、罪になっても仕方ない」。
この答えに憤慨し、向氏は別の先生のところに行って、意見を求めました。先生は答えて
「お前の身体も親から盗んだものではないか。そもそも天地のものを人間が『所有している』と考えること自体がおかしいのだ。盗むも盗まぬもない」と言ったのでした。
わかったようなわからないような、不思議なお話です。
私たちは自分のものと人のものを分け、何かを手に入れるにはその都度お金で精算しながら暮らしています。
ですが、そうしたやりとりの外側にも、たくさんのやりとりが存在しています。贈り物を贈り合うとか、お祝いのお金を渡すとか、仲間と食べ物を分け合うとか、仕事をちょっと肩代わりするとか、家族を当然のように養う、身内のために家事労働を請け負う等々、取引や精算の外側に、実にたくさんのやりとりが行われています。
「ギブアンドテイク」は、精算されるやりとりです。あげた分だけ返してもらおうという発想です。でも、現実の世界はそうはいきません。おそらく人生の最後まで、帳尻は合いません。先のお話で言えば、すべて盗んで返さないままに終わるわけです。
2025年下半期、射手座の人々は周囲の人と、暮らしにまつわるあらゆるやりとりを何度も捉え直しながら、大きく変えていくことになりそうです。
たとえば家族との依存関係、身近な人との役割分担、みんなの間のお金の流れ、ものの使い方や分配の仕方などを、色々なシチュエーションで確かめ、組み立て直すのです。
一昔前の「一家の大黒柱」はしばしば「誰のおかげで生活できていると思っているんだ!」と言い放ったものですが、現代社会では「みんなのおかげでみんなが生活できている」ということを理解し始めています。
「誰のおかげで」「誰のために」「誰のせいで」といった古い物差しが、この時期、大きく転換します。それによって心が解き放たれ、生活に真の自由が実現します。
2018年頃から、あなたは暮らし方や働き方をより自由にするために、大奮闘を続けて来たはずです。ですが生活も仕事も、すべて他者との密接な繋がり、しがらみ、複雑な依存関係によって成り立っているので、「自由」になろうとすればするほど、かえってこんがらがった部分もあるのではないでしょうか。
2025年下半期、そんな状況から脱出する、新しい方法が見つかります。
おそらく前述の「古い物差し」の放棄が、そのきっかけとなるはずです。
[時期について]
7月7日、天王星が「パートナーシップ、人間関係」のハウスへ。ここから約7年をかけて、人間関係やパートナーシップのスタイルを刷新することになる。新しい人間関係が生まれる。より自由でフレッシュな関わり方ができるようになる。
これまで人間関係上のしがらみに苦しんでいた人、歪んだパートナーシップからの抑圧を感じてきた人は、ここからの7年の中でその関係を解消するか、全く新しい形に構築し直すことができる。
7月から11月上旬にまたがって、特殊なコミュニケーションに巻き込まれるかも。ユニークな人と強烈な対話を重ねることになる。あるいは、ここで出会った人がなかば強引に、あなたを新しい世界に連れて行ってくれるかも。
7月半ばから8月上旬、「冒険と学び」のハウスで水星が逆行。故郷への旅。距離を超えて、懐かしい場所を再訪することになるかも。遠くから古い知人が訪ねてくるようなイベントも。
9月1日、土星が「愛と創造」のハウスから「家、居場所」のハウスへいったん戻る。ここから2026年2月にかけて、家族や居場所のために多くの時間を割くことになるかも。
2023年頃からの、一連の家や家庭にまつわるイベントの「仕上げ」の時。たとえば引越後の荷解きや、生活動線の決定をするようなイメージ。家庭内の役割を最終調整できる。
9月から11月頭は、人としっかり助け合える時。甘え合い、頼りあって、状況を好転させることができる。自他の境界線がかなり曖昧になる。受け取るものはしっかり受け取り、損得抜きで親切にできる。
9月上旬、居場所や家族について特別なイベントが起こるかも。少しずつ作ってきた場が完成するような場面がある。
9月下旬は新しいミッションが始まるタイミング。社会的立場が突然変わる人も。密かに願ってきたことが、意外な形で叶うかも。
10月22日、海王星が「愛と創造」のハウスから「家、居場所」のハウスへ戻る。2012年頃から家の中で「謎」だったことがここで解けるかも。長い間の放浪を終え、最終的に落ち着く場所を決める人も。年明け1月末までに、居場所や家庭、住処について不安定だったことが着地する。
10月末から年明け、熱い活動期。混乱もあるけれど、基本的にはとてもアクティブ。先を急がず、目の前の活動の密度をあげていける。
11月8日、天王星が「役割、任務、健康」のハウスへ引き返す。ここから2026年4月にかけて、過去7年ほどの「働き方改革」「生活の改革」の仕上げの時。試行錯誤の結果、「やはりこれでいこう」というルーティンを定着させていく。最終的に「これはやっぱりやめた!」というやり方を廃止する作業も。
11月から2026年春にかけて、どちらかと言えば「受け身」の動きが多いかも。人から受け取ったものにどう応えていくか、というスタンスになる。手伝ったり、サポートしたり、引き受けてあげたりする場面が増える。調整役、仲介役のような動きも。
11月中旬から月末、しっかり立ち止まることになりそう。振り返り、やり直しが発生する。過去を見つめ直せる。先を急ぐよりもずっと大事なことがある。
12月半ばから1月、経済活動が一気に盛り上がる。多くを手に入れられる。大きな買い物をする人も。他人を巻き込んでお金やものを動かすことになる。今までよりも一回り大きいお金を動かすことになるかも。
[愛について]
経験則や過去の成功パターンが、通用しなくなります。
愛やパートナーシップについて明確に「新しい時代」に入ります。
そのため「これまで通りでよい」「こうすれば必ずうまくいく」とは、いかなくなるのです。
すでにいるパートナーに対しても、新鮮なスタンスで向き合わなければならなくなります。
相手が今までとはまるで違った表情を見せるようになり、戸惑う場面もあるかもしれません。
あるいはあなた自身が、これまでには取ったことのないような態度をとり始め、相手を当惑させるのかもしれません。
人間はいくつになっても変化します。望ましい変化を「成長」と呼び、そうではないものは「堕落」「劣化」などと言ったりします。
ただしこの時期の変化は、健やかな成長とも、易きに流れる堕落とも、違っているようです。
この時期から起こる愛の変化は、たとえば「革命」「改革」「自立」といった枠組みで捉えられます。
あるいは、ひとりの大人としての精神的成熟、責任を引き受けようとする覚悟、人間の弱さや醜さに対する解像度の高まりなどが、ここでのドラスティックな愛の変化の源流となっています。
世界観が変わり、人間観が変わって、愛のあり方が変わります。
たとえば、これまでパートナーに深く依存し、自分でできることまで相手に任せてきた人は、それらを自分で引き受けることになるかもしれません。
逆に、パートナーに全く頼らずに生きてきた、という自負のある人は、実際には頼ってきたことを認め、もっと豊かに頼り合える関係を模索し始めることになるかもしれません。
愛を探してきた人は、これまでマッチングアプリでチェックしていた検索条件をすべて消すことになるかもしれません。
あるいは、今まで「ワガママを言わない」ことを自分の強みだと考えてきた人は、自分の中に渦巻くニーズに気づき、自己主張し始めるかもしれません。
起こる変化は様々ですが、いずれにせよ、「これまで抱えてきた問題」があらわになり、それを「なんとかする」ための策を打つ、という点が共通しています。
人を見る目が一回り大きく育ち、より深い話ができるようになります。
7月から11月頭までは、非常にドラマティックな時間となっています。びっくりするようなことがたくさん起こるでしょう。愛を探している人には、電撃的な出会いがあるかもしれません。「交際期間0日でパートナーに」といった変わった展開も、この時期なら起こっておかしくありません。
さらに12月も嬉しいことの多い時期です。
[人間関係・家族について]
公私ともに、人間関係に大きな変化が起こる時期です。
特に7月から11月頭までは、衝撃的なドラマ、ロマンティックな出来事、びっくりの出会いなど、インパクトの強い出来事がたくさん起こるはずです。
著名人と知り合いになるとか、憧れの人に会いに行くなどのイベントもあるかもしれません。
人との関わりにまつわる「革命的な出来事」が起こる時期です。
この展開はこの時期だけに留まるものではなく、向こう7年ほど続くプロセスなのですが、この下半期は特にパンチの効いた出来事が起こりやすいようです。熱いコミュニケーションに巻き込まれ、強く誘われ、熱風に導かれていくことになります。
家族や住処については、2023年頃からの悩みが最終段階に入ります。
これまで試行錯誤を重ねてきた人は、この下半期から2026年2月までの中で「仕上げ」をすることになります。
文字通り家を完成させる人もいれば、家族としての結束を完成させる人もいるでしょう。これまで紆余曲折があったけれど、すべてたどるべきステップだったなあ!と、満足感や達成感を持って振り返る場面があるはずです。
9月、そんな「ゴール」を実感できるような、象徴的な出来事が起こるかもしれません。探し求めた居場所にここで、たどり着く人もいるでしょう。
[仕事・勉強・お金について]
2018年頃からの「働き方改革」の時間が、そろそろ最終段階に入ります。「色々試したけど、やっぱりこれだな!」という何かをつかみ取れます。過去7年ほどの中であちこちの職場を転々としてきた人は、この下半期から2026年4月までの中で、やっと「ここに根を下ろそう」「ここなら自分らしく頑張れる」という場を見つけ出せるかもしれません。
7月から8月頭、11月から12月半ばは、熱い多忙期です。思い切ったチャレンジができる時期です。
学びについては、2024年頃から新しい勉強の仕方を見出した人が多いでしょう。「これを学んで身につけたい」という分野に出会った人もいるはずです。その流れがさらに加速します。
また、この下半期は「ともに学ぶ仲間」に出会える時期でもあります。ある人物の刺激を受けて猛然と勉強を始める、といった展開もあるかもしれません。
6月末から9月頭は、腰を据えてじっくり学び、あるいは復習できる時です。
経済活動については、スケールが一回り大きくなる時期です。
特に、自分の財布の中だけのことでなく、周囲との経済的な関係が変化する時期となっています。パートナーの収入が増える気配もあります。また、ローンを組んだり投資をしたりと、外部のお金が自分の財布の中に流入し、大きなお金の流れに「組み込まれていく」感じもあるかもしれません。
人から受け取るものが多い時期でもあります。仕事を継承するとか、贈与を受ける、融資を受けるなどの場面もあるでしょう。「福の神」の来訪を喜ぶようなシーンもありそうです。

