今年の占い

2025年

2025年前半は、2024年後半からの「救済・過去との邂逅・問題解決」の時間の中にあります。過去を振り返り、未完成のものを完成させたり、反省すべきところを反省したりできる時です。

長い間痛み続けた傷を癒す人もいれば、誰かを救うために奔走する人もいるでしょう。この時期は、損得勘定が全く機能しません。利害を超えたところで、多くの人間関係が結ばれ、心の繋がりが生まれます。

年の前半、自力ではどうにもならない問題が解決に向かいます。「他力」に恵まれる一方、自分の無力に悩む人もいるでしょう。でも、世の中の「力」は、実に様々な形で巡っているものです。血液のように、ぐるぐる回ることで意味や価値が生まれます。

自分の力で誰かに良いことをしてあげられる時期があれば、当然、誰かの力を受け取って自分の問題を解決できる時期もあるのです。受け取る体験をしなければ、与えることの意義も、よくわかりません。

2025年の前半は比較的「してもらうこと」「受け取るもの」が多い時間と言えますが、そこできちんと「世話になる」ことが、今後の自分の力となります。

また、年の前半は「勝負」の時間でもあります。上記のように、過去を振り返る一方で、未来のために熱いチャレンジができる時間です。2024年の秋に一勝負終えているはずですが、年明けから4月半ばにかけて、再度、闘いに挑むことになります。

この「勝負」は、誰かとぶつかり合うようなことかもしれませんし、あるいは、自分の中にある臆病さや怠惰さと闘うようなことかもしれません。または、なんらかのハードルを超えて新しいことを試みる、といった動きなのかもしれません。

いずれにせよ、そこには緊張、プレッシャー、いい意味でのストレスがあります。自分で自分に負荷をかけ、自分を鍛えていくような試みができる時です。

2025年6月、木星はあなたの星座、蟹座に入ります。ここから2026年半ばまで、「約12年に1度の、人生の一大ターニングポイント」となっています。

転職、退職、独立、昇進、引越、家族構成の変化、結婚や出産、人生を変えるような出会い、暮らし方の激変など、人生の大きなイベントが重なって起こりやすい時期と言えます。木星は古くから「吉星」「幸運の星」とされており、一般にはこの木星が「自分の星座」に巡ってくる時期を「幸運期」と呼ぶようです。

ただ、私はかねて、木星が来る時期を「耕耘期」と呼んでいます。なぜかといえば、木星がもたらす「幸運」は、この1年だけ限定の棚からぼた餅!といったけちくさいものではないと思うからです。実際、木星が巡ってくる1年は、それまで続いていたことが次々に終わって更地のようになった、という人も多いのです。

ですがそこには、ここから12年をかけて育てていける幸運の種が蒔かれていて、早晩、芽が出ます。木星が来る1年は、木星のサイクルが一巡りし、新たなスタートを切るタイミングです。ゆえに、続いていたことが一区切りついたとしても、心配ありません。

2025年から、蟹座の人々の社会的な立場がぐっと重みを増します。平たく言って「偉くなる」時です。社会的立場やキャリアを扱う場所に理想の星・海王星と責任の星・土星が入るのです。

名誉、権威、管理責任など、社会的に「背負うもの」が増えていきます。社長、会長、首長、リーダー、トップなど「上」に憧れる人はたくさんいますが、実際にその立場に立ってみると、喜びよりも苦労が多いものだろうと思います。

子供の頃は「大人になればなんでも自由にできる、あれこれ禁止されず、叱られなくて済む、早く大人になりたい」と思いますが、大人になってみると「子供の頃はラクだったなあ、大人は苦労が多いなあ」と思ったりします。

2025年、蟹座の人々はそういう意味で、「上にあがる」「大人になる」ステップを踏みます。

そこには大きな喜びや達成感がある一方で、他者に対する責任を引き受けるという「重み」もあるだろうと思います。

さらに、天王星が7月、移動を開始します。2018年からこれまで「友情、夢」の場所にいた天王星は、あなたに限りない自由を補償してくれていましたが、同時に、「集団からの分離」をもたらしていたかもしれません。

なんとなく孤立したような気持ちになったり、社会の中心から遠ざかった気がしたりしていた人もいるでしょう。

2025年からは、そうした「集団からの分離、孤立」の感覚が徐々に、ゆるみます。社会的な集団に迎え入れられるシーン、仲間の輪に入っていくシーンがあるはずです。


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