今年の占い

2022年

2022年のテーマの一つに「救い」があります。

2022年の木星と海王星に示される山羊座の「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、山羊座の「苦しみ」とはなんでしょうか。

山羊座は「守る」星座です。それも「集団を守る」星座です。城塞を作り、外壁を強固にし、その内側にたくさんの人を守ろうとします。外敵から、自然災害から、冬の寒さや飢饉から、人々を確かに守ろうとするのです。そのために集団組織を作り、ルールを作り、しっかりと人々を管理しようとします。社会的な力を蓄えようとすること、ポジションを大切にすること、伝統を守ることも、山羊座のテーマです。これらはすべて「生き延びるため」です。世界は危険に満ちた場所であり、自分と自分の大切な人の人生を守るには、どんな力でも必要なのです。
であれば、山羊座の苦しみとは「守れない」ことかもしれません。集団が結束しなかったり、ルールが破られたり、城塞の中に自由に外部の人間が出入りしたりすることは、山羊座の世界観からすると、許しがたいことだろうと思います。

2022年、木星と海王星が並び立つ魚座は、山羊座から見て「移動、コミュニケーション、取引、知的活動」などを象徴する場所です。この場所の「ナチュラルサイン」と呼ばれる星座は双子座、水星の管轄です。水星はヘルメス、メッセンジャーの神様ですが、同時にドロボウの神様であり、スパイ的な存在でもあるのです。「城塞を守る」という山羊座的世界観に照らすと、この場所はなんともけしからんテーマをになっていることになります。なのにどうして「救い」たりえるのでしょうか。

城には門があり、窓があります。これらは固く守られていて、外敵を防いでいます。一方、外部から攻められて「籠城戦」になれば、城が落ちるのは時間の問題となります。補給路や情報をやりとりするゲートは、どうしても「ひらいておく」必要があるのです。守りを固めるには「誰も入れない」ことが一番ですが、本当に「誰も、何も入れない」ようにすれば、城内の人々は飢え死にしてしまうのです。

外部に対して「守らなければ」と身構えるとき、人は閉じます。でも、閉じてしまうと、もうそこに救いの手は入り込めなくなります。山羊座の世界において、救いとなるのは外部から入り込んでくるもの、そして外部に送り出せるものたちなのかもしれません。2022年は少なくとも、そうしたやりとりが増えていきます。見慣れぬもの、見知らぬ人々が、あなたの世界に入り込んできますし、あなたもまた、未知のもの達がいる外の世界に、しばしば出て行くことになるはずです。「守る」ことが「閉ざす」こととイコールではない、という事実が、あなたを救うということなのかもしれません。2022年のあなたが外部とやりとりするのは、おそらく「心」です。あなたが人に見せるのを嫌うウェットな感情こそが、今、城のゲートを通って外に出ては、また返ってくるのだろうと思います。人と人とがそうして強め合うという事実を、2022年は実感できる年になりそうです。