今年の占い

2022年

2022年のテーマの一つに「救い」があります。

2022年の木星と海王星に示される、水瓶座にとっての「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、水瓶座の「苦しみ」とはなんでしょうか。

水瓶座は自由の星座であり、未来の星座であり、社会的公正、公平と平等の星座です。もっと良い世の中にしたい、という願いを本気で願うことができるのが、水瓶座の人々です。未知のもの、不可思議なもの、目に見えないものや形のないものを愛し、既成概念や常識、組織の論理などに縛られることを嫌います。「既にあるもの」「解りきっているもの」に縛られることは、水瓶座にとってもっとも苦痛なのだろうと思います。私利私欲でしか動かない人や、損得勘定に重きを置く人と関わるのも、水瓶座の人々にとっては、いらだたしいことだろうと思います。理想を共有できないことは、水瓶座の人々にとって、辛いことなのです。

2022年、木星と海王星が位置する魚座は、水瓶座からみて「所有・獲得・財」の場所にあります。自分の手で獲得するもの、自分の倉庫に蓄積するもの、自分の預貯金口座に積み重なっていくもの。欲望して手に入れるものを管轄するのが、この場所なのです。何者からも自由になりたい水瓶座の心に、なぜ「所有」が救いとなるのでしょうか。

天空の星座、水瓶座には、高い理想があり、深い愛があります。でも、それらはそのままでは、空中に飛散して、かきけされてしまいます。水瓶が必要なのは、水をそのままで持ち運ぶことはできないからです。水瓶座の愛するもの、追求するものたちは、それらを汲み上げる箱や器のようなものを必要とするのです。形のないものをうけとめる、形あるもの。水瓶座のたましいは、それを持ち運ぶための「もの」を必要とする、ということなのかもしれません。

12星座は、一つ前の星座の世界観を否定しながら進んでゆくように見えます。特に、山羊座から水瓶座への飛躍は衝撃的です。伝統や組織、権力を象徴する山羊座のあとに、それらの全てを否定して自由と未来に生きようとする水瓶座が現れます。山羊座が「長く続いた社会」で、水瓶座は「革命」なのです。でも、古い世界を新しい理想で壊した後には、新たな世界を建設していかなければなりません。新たな世界を建設するさなかで、人間はおそらく、どこかで気づくことになります。すなわち「人間が人間である限り、どうしても繰り返されるしかないことがある」という点です。高くからさし込む光のような理想の下に、暗い現実の影が落ちます。

モノを所有すること、財を貯えること、利益を追求すること。これらは、水瓶座の世界観の「外部」にあるテーマです。ですが人間である限り、こうした衝動を水瓶座の人々も、ちゃんと内側に抱えているのです。理想的社会であるユートピアのイメージはしばしば閉塞的に描かれます。「ディストピア」と「ユートピア」は両方が、たとえば「偶然と必然」のように、揺らぐ両義性のもとに用いられます。

理想郷の外側にあるのは、理想郷の中で否定されたベタな人間性です。何も持たずに身軽な身体で旅に出るのが理想であっても、現実には、私たちは重い荷物を持って移動することをやめられません。それでも、重い荷物は理想の「出口」になってくれます。たとえばミニマリストを目指してものを処分し、すべて捨て去ったはずの人がどうしても捨てられない、一枚の高価な絵。それが水瓶座から見た2022年の「救い」なのかもしれません。