今年の占い

2022年

2022年のテーマの一つに「救い」があります。

2022年の木星と海王星に示される天秤座の「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、天秤座の「苦しみ」とはなんでしょうか。

天秤座は美の星座であり、調和の星座です。エレガントに洗練された姿勢、他者に対して知的配慮を怠らない態度が、天秤座の基本的な世界観です。調和が壊れ、和が崩れ、知的態度がゆがむとき、天秤座の人々は恐れや怒りを抱きます。「こうあってはならない」という厳しい思いが自分や他者に向かい、鋭い批判の刃がきらめきます。

2022年、木星と海王星の位置する魚座は、天秤座にとって「責任、義務、ケア、日常、健康」などを象徴する場所です。たとえるなら「よそゆきの服をまとってお客様を出迎える」「美しいテーブルマナー」といったイメージが天秤座の世界観だとするなら、2022年の天秤座の「救い」の場所は、言わば「ケアの場」です。「ケアの場」には、客間に出せるようなものはほとんどありません。子育てでも介護でも、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、身体を拭いたりと、「他者に見せないもの」がそこには詰まっています。どうしてこれが「救い」になるのでしょうか。

美しいインテリアに輝くような部屋は、必ず誰かが掃除しています。バレリーナの足の指がアザやタコでいっぱいだったり、いつも笑顔で優しく振る舞う人の心が恨みや妬みでいっぱいだったりすることは、珍しくありません。人間はつい「目に見えるもの」だけに惑わされ、それだけが全てだと思い込みがちですが、実際は「その裏側」「その向こう側」にある見えないもののほうが、膨大な現実なのです。天秤座の人々が愛するエレガントな調和の美は、その向こう側に隠されて見えていないものに立脚しています。おそらく、「隠されているもの」を「なかったことにする」のでは、天秤座的な努力や苦悩は「救われない」のではないかという気がするのです。

あなたが生み出している美やイメージは、その裏にあるものを連想させないかもしれません。でも、あなた自身はもしかすると、「裏にあるもの」をいつか、何らかの形でわかってほしい、と感じているのかもしれません。それこそが希望であり、救いなのかもしれません。あなたの穏やかな笑顔の向こうには、想像を超えた緊張やプレッシャー、神経質な苛立ちが詰まっているのかもしれません。あなたはそれを決して見せることはありませんが、それでもいつか、何らかの形で理解されたいと願い、あなた自身もまた、他者のそうした思いを汲み取りたいと思っているのかもしれません。

「救い」は、外部からもたらされます。あなたの美の世界の外側から、2022年は何らかの救いの手が差し伸べられる可能性があります。誰かがあなたをケアしたいと思ったとき、あなたは自分のいちばん弱い場所、ケアを必要とする場所を、その人に見せることができるでしょうか。「患部を見せる」ことは、あなたにとっては辛く苦しいことかもしれません。でも、それをしなければ、ケアを受けることはできないのです。それを可能にするのは、2021年にあなたが見つけた、愛の力なのかもしれません。