
石井ゆかりが2009年の獅子座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2009年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2009.1.1


自分と同じように、他者もまた
理解するのはとても困難です。
その人がどんな人なのか、とか
その人が自分をどう思っているか、とか
自分にとってその人がどんな存在なのか、とか、
漠然とした感触はあっても、
改めて考えてみると、注視すればするほど
アウトラインがぼやけて、ハッキリしなくなります。
過去10年ほど、
あなたは「他者」について何度か、そんな
茫洋とした心許ない印象の前で、戸惑うことがあったと思います。
パートナーにせよ、ライバルにせよ、
上司や部下、友人、恋人、家族、
いろいろな形で関わる「その人」の姿が
とても大きく見えたり、逆に小さすぎるように感じられたり、と
定まらない印象のなかで考えあぐねることもあったと思います。
そんな、過去10年間あなたを霧のように捉えてきた何かが
2009年、変化します。
おそらく、いったんは霧が濃くなったように感じられるかもしれません。
とにかく「他者」の存在が、強く大きく感じられるようになります。
自分と誰かを比べて、自分がものすごく劣るように感じたり、
あるいは、強烈な魅力を持った誰かに、
のめり込むように惹きつけられる可能性もあります。
もしくは、誰かの涙や痛烈な痛みに接して
それを癒すための行動に出るのかもしれません。
十字架のキリストを見上げ続けたマグダレナのように
誰かの苦しみの側に立ち続けることを決意するのかもしれません。
いずれにせよ、
「誰か」
に対して、あなたは心を動かします。
心を動かす、というより、
精神を動かす、という言い方がふさわしいように思えます。
精神を動かす、なんておかしな表現ですが
でもそういう言い方がぴったりくるような出来事が
起こるのではないかと思います。
ただ感情が揺さぶられるのではなく、
あなたの理想や価値観までを含めた、生き方全体が
誰かの存在によって揺り動かされるのです。それはもちろん、
具体的な行動として表されることになります。
「物心」という言葉があります。
物心両面が満たされる、などのように使います。
ものと心、
経済的なことと精神的なこと。
経済活動と人間関係、と言って良いかもしれません。
精神的なこと、というのは
たとえば仕事の充実感とか、そういうことにも繋がっていますが
充実感は、人とのつながりに裏打ちされていてこそ生まれます。
仕事についても、
それへのニーズがあったり誰かの役に立ったりするということは
広い意味で言って「人間関係」の一種です。
ちゃんと衣食住を確保することと、
人との関わりができていること、
この2つのことが人間の人生を作っているといっても
いいだろうと思います。
2009年の獅子座は、
物心の「物」の面では、二年ちょっとに渡る開拓期の最終章を経験します。
そして「心」の面では、10年間少しずつ続けてきたことに
一気にパワーを傾けることになるのです。
物心、の問題は、とてもデリケートです。
2つが支え合っているときはすばらしい状態が生まれます。
「物」が足りなくても誰かの優しさがあれば幸福でいられますし、
「心」が疲れたときにあったかいシチューが支えてくれることもあります。
ですが逆に、
「物」が滞って「心」がゆがむことがあります。
あるいは「心」の疲労が「物」を乱脈にしたり壊したりすることもあります。
依存や執着はしばしば、物と心の関係が混乱したときに起こります。
どちらかのバランスが崩れたとき、
どちらかがおかしな具合に肩代わりしてしまって
結果、ひずんだバランスが保たれ、その新たなバランスが金属疲労を起こしたとき
本人がくずおれてしまうことがあります。
2009年は、この「物」と「心」の関係には
十分な注意が必要です。
とくに「心」のほうは、自覚できているようで、そうでもないのです。
誰かと関わるとき、「心」は自覚の範囲を超えて
自他の境界線を無視して相手の方へ流れ出します。
誰かを愛することや誰かを信じることが、いつのまにか
自分の飢えや渇きをしずめるためだけのしがみつきにすり替わります。
2009年は「誰か」への動きが大きくなる分、
そんなすりかわりの危険も大きくなります。
心の通い合うすばらしい関係を築くチャンスがたくさん訪れる中で、
そんなすり替えが起こるのは損なのです。
物心のつながりがこんがらがらないように、
自分でも注意するとともに
不安を感じたら相手にも
問いかけてみるといいかもしれません。
2009年、あなたの前にいる「その人」は、
そんなデリケートで深く大きな問題にも
「重い」なんて言わずに、真剣に答えてくれるだろうと思います。
時期的なことを少し申しますと、
1月、人間関係上、少しこんがらがることがあるかもしれません。
この「こんがらがり」がきっかけで、
なんらかの流れが生じそうです。
物質的な面でここ二年ほど、
新しい道を荒野に切りひらくために頑張ってきた人は
2009年、とうとうその道を完成させることになります。
2月と9月に二度ほど、発破をかけなければならないかもしれませんが
これを乗り越えて、10月いっぱいまでには
舗装が終了し、交通が軌道に乗るだろうと思います。
3月、かつて行った場所に再訪するような機会がありそうです。
5月から9月まで、冒頭から述べた「だれか」の問題が
勢いよく展開していきます。
人間関係に広がりが出ますし、
過去10年間に積み重ねたことが花開く可能性もあります。
意外な人との出会い、運命的な出会い、
再会や意気投合など、
なんでもありの時期です。
11月からは、非常に多忙です。
単に忙しいというのではなく、
ドラマティックな展開、と言えるかもしれません。
想像もしなかったことが起こるでしょうし、
周囲が想像もしなかったことをあなた自身が、
引き起こすのかもしれません。
年末は多少ペースダウンして、ゆったり過ごせそうですが
11月にスタートしたてんやわんやは、
2010年の6月ごろまで続く長丁場です。
この大きなプロジェクトが
あなたを今までよりずっと高いポジションへ導いてくれるでしょう。
愛情関係は、ゆたかです。
冒頭から述べたことが全て、愛情の問題にも当てはまります。
この時期は何らかの形で、
誰かとおもいきり心を交わすことになると思います。
ふだん、クールなインタフェースを持っているあなたですが
2009年はそんなふうに、
感情を内面に留めておくことはムリだと思います。
というか、ムダだと思います。
心の動き、痛み、弱さなどを相手とシェアすることによって、
関係を大きくすることができます。
ずっと持ち続けてきた漠然とした悲しみや寂しさを
この時期は、ちゃんと「動かす」ことになります。
無視したり我慢したりすることがもう、できないのです。
そういう存在が、あなたの前に
ちゃんといてくれるだろうと思います。
カップルも、フリーの人も、
何らかの形で、
今まで経験したことのない「本物の接触」を
実現することが可能な年だと思います。
「人」は、不思議な存在です。
個々に自立しているようでいて、
けっして分断されてはいません。
頭の中をのぞき見ることは絶対にできないのに、
他人の気持ちから完全に独立して行動することも不可能です。
つながっていて、つながっていない。
絶対的に不連続で、決定的に連続している。
このおかしな構造を、
2009年のあなたは強く意識し、
そして、そのすばらしさを生活全体で
味わうことになるだろうと思います。

